風俗営業や水商売を公認会計士・税理士小松由和(小松会計事務所代表)が税金・節税・税務調査に絡めて解説するサイトです。

私の風俗対応経歴

私が大手監査法人を退職して税理士として独立したのは平成5年でした。東京の高島平団地で住居兼事務所を構えました。顧客は1件もない状態でした。毎日本を読んだりしてとても時間がありました。今では想像もつきませんでしたが、とても緩やかに時間が過ぎていました。将来にはあまり不安はありませんでしたが、金銭的には苦しかったと記憶しております。監査法人のパートなどをしながら食いつないでいましたが、だんだん営業はどうするかという考えました。今とは違い、当時は税理士・公認会計士とも広告宣伝行為が禁じられました。広告できる範囲としては郵便局の領収書の下に広告を入れるか、電話帳に広告を入れるかぐらいでした。迷った末に物は試しと電話帳に広告を入れることにしました。それから数ヶ月後に当事務所を訪問されたのが、フィリピンパブを地元で経営されていたお客様でした。最初の広告営業の出会いが風俗営業でした。フィリピンパブの税金というものは結構難しく、入国してから半年で帰国したまた再入国するダンサーの税金を国内居住者と税務署に認めさせたり、さらにダンサーは法律上は客の席についてはいけないという入管法の決まりがあったのですが、全国のフィリピンバーで客の接待を行わないところなんてありませんでした。課税実態上の原則で彼女たちの税金をホステスと認定させ消費税を節税したりと、かなりの荒技をやっていました。フィリピンバーについてはこのお客様は廃業されましたが、別の事業に進出され今でもおつきあいをいただいております。

さらに、ありがたいもので大学の先輩からパチンコ店の顧問紹介があり、こちらでも鍛えられました。当時パチンコ店はパッキーカードが主流だった時代であり、経理処理がとても面倒だったのです。私は日本レジャーカードシステム株式会社の経理処理方法のマニュアルをたまたま所持しており、適切な会計処理を提案することができました(偶然です)。このパチンコ店も15年以上おつきあいさせていだだいております。 もちろん、当会計事務所では風俗営業以外の顧客も有しておりますが、それから気づいてみると風俗店の割合が高いことに気づきました。同業者が忌避する風俗営業ですが、現金商売ということもあり実は倒産することはなかなかないのです。さらに事業者と違い売掛金の管理という煩雑な仕事の比重も小さく、経営者の方々も税理士を一定程度尊重してくれる業界だということもだんだんわかってくれました。

その後いろいろ研究して自分でホームページを立ち上げることができるようになり、この度風俗営業業界に恩返しする意味を込めて、1つの羅針盤サイトになれるようにこのサイトを立ち上げることに決めました。現在は風俗営業関係の法人・個人は40社以上とおつきあいさせていただいており、デリヘル、交際倶楽部、キャバクラの数が増えております。最近ですが、風俗営業について(銀座のクラブが中心ですが)取材を受けました。その記事の文章を以下ご紹介します。

 

月刊コロンブス トップ会計人

(記事中身)

(質問)小松さんは銀座を拠点として活動していますが、銀座の景気はいかがですか?

(回答)銀座を代表するビルのひとつに「ウォータービル」というところがあるのですが、先日、そのビルの壁面を流れていた滝が止まってしまいました。まさに、最近の銀座の景気を象徴しているエピソードだと思います。また、廃業する店が増えており、昨年の秋には100軒以上の店が移転したり、店をたたんでしまいました。ビルの空き室が目立つようになってきていますね。

(質問)やはり不況が影響しているのでしょうか。

(回答)大なり小なり影響していると思います。そもそも銀座というのは生活に必要な空間ではなくて、生活から一番かけはなれた空間です。銀座に来る人たちは生活からはなれて癒されに来るわけですから。つまり、大多数の人が目の前の生活に困るようになると、自然と足が遠のいてしまう場所でもあるのです。

(質問)銀座の全盛期であるバブル期と今を比べるとどうですか。

(回答)平日は50~60パーセント、金曜日は80パーセントくらいといったところでしょうか。

(質問)未曾有の不況とはいえ、金曜日は意外と堅実なようですね。

(回答)そうです、銀座に来る人たちは相変わらずお金を使っていきます。実際、金曜の夜中にタクシーを拾おうと思っても、なかなか拾うことはできません。ですから、クラブに関しても、儲かっているところはシッカリと儲かっているという印象があります。そのあたりがほかの盛り場と銀座が大きく違うところではないでしょうか。銀座には、つねに究極のサービスと癒しを提供しつづけ、ハイソな人たちを満足させつづけてきた実力とプライドがあるのです。事実、銀座のホステスたちの"癒しの力"は絶大なものです。もし、銀座の一流ホステスたちが小売業をはじめたら、秋葉原のメイド文化のように、新しいカルチャーを誕生させることができるかもしれません。

(質問)銀座に遊びに来る人たちのフン囲気は今と昔で変わりましたか。

(回答)小松かつての銀座は文化の発信拠点であると同時に、メディアや経済の中心でもありました。そのため、さまざまなジャンルの人たちが集う文化サロン的な感じがありました。それがしだいに変化して、今は財界人や経済人が占める割合が増えてきました。大手企業の役員や社員たちが、クラブで商談や打ち合わせを行うこともしばしばあるようです。そういう意味では、今の銀座は"夜の商工会議所"といったイメージかもしれません。

(質問)小松さんはいつごろからクラブなどの業種に精通するようになったのですか。

(回答)私は最初の顧問先がフィリピンパブだったということもあって、どういうわけか水商売関係の顧問先を多数持つことになりました。そして、それにともなって水商売関係のルールやフン囲気にも詳しくなり、最近ではホームページにも得意分野として掲げるようになったのです。税理士のなかには、水商売関係の業種をタブーとする人も多いですが、これからの時代を生き抜くためにはそんなことはいってられません。他人と違う得意分野を持つことで、差別化をはかっていく必要があるのではないでしょうか。

(質問)ところで、小松さんは補助金や金券についての本も多数出版していますね。

(回答)補助金や金券といったものは使えば便利でお得なはずですが、いざ使おうとするとその方法や種類がいまいち掴めません。本屋に行ってその手の本を探してみましたが、なかなかピッタリといったものがありませんでした。たしかに、今は補助金などはインターネットや資料などを集めれば見つけることができるのですが、やはり一冊にまとまっているほうが便利だし、比較検討しやすいですから。ならば、ということで自分で本を書きはじめたわけです。かなり前の本ですから、内容そのものは古くなっているのですが、今でも補助金に関する問い合わせを受けることはかなりあります。やはり資金繰りに困っている企業が増えているせいだと思います。そういった会社には、まず自分の会社がある自治体のホームページを見るようにアドバイスしています。政府が出している補助金も数多くありますが、最近では地方自治体も積極的に補助金を出しています。とくに、今回の不況に関しては、政府以上にユニークな補助金政策を掲
げている地方自治体も多数あります。また、補助金などの情報は日々変化するので、マメにチェックするように心がけたほうがいいでしょう。

(質問)今後も銀座を中心にさまざまな分野で活躍しつづけてください。本日はありがとうございました。